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私の名前は星宮月乃。
どこにでもいる普通の高校生だけど、少し珍しいことに双子の姉がいる。
ただ私は姉が大嫌いだ。理由なんて特にないけどとにかく大嫌い。
昔は仲が良かった気がするけど、いつからこうなったかは覚えていないが、とにかく喧嘩ばかりだ。
例えばこの前だって
〜回想〜
「あれ、千夜?」
高校の帰り道に姉を見かけた。
どうやら姉も部活の帰りらしく、ギターを背負っていたけど、かなり疲れているのかフラフラだ。
見ていて危なっかしいかったので手伝うことにした。
「それ持ってあげるから貸して。」
「え?月乃、いつの間に!?」
どうやら私が近づいていたのにまったく気づかなかったらしい。
「どうでもいいでしょ、そんなこと。いいからはやく貸して。」
ひったくるように取ろうとしたがなかなか離してくれない。
「いい、自分で持って帰れる。」
「いや、フラフラだったじゃん。こんなとこでこけて怪我されたら困るから早くよこしなさい。」
「いいってば!あんただって陸上部の部活終わりで疲れてるでしょう!早く帰ってしっかり休みなさい!」
「いや、千夜より体力あるから!」
そんな風に喧嘩しながら歩いていて、いつの間にか家に着いていた。
他にも
「月乃、あんたマグロのお刺身好きでしょ。一切れあげる。」
おかしい、確かに私の好物だけどそれは千夜の好物でもある。
「いい、食べすぎたら太る。」
「あんた、ガリガリなんだからもっと肉付けなさい。」
「はぁっ?!肉つけろとか喧嘩売ってんの!?」
その後、壮絶な言い合いの結果、二人とも母からめちゃくちゃ怒られた。
〜回想終了〜
こんな風にいつも喧嘩ばかりで、ホントいやになる。
だが、この時の私たちはあんなことが起きるなんて思いもよらなかった。
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